優しく私に声をかけてきてくれたのは、釣り場のスタッフさんでした。
ここは定期的にスタッフさんが池を巡回しており、優しくアドバイスをしてくれます。
スタッフさん「釣れてますか?」
私「ぼちぼちです」
ここで人見知りを発揮!釣れていないから助けてくれと素直に言えない自分に嫌気がさしてしまいます。
スタッフさんが私のセニョールトルネードを見て言いました。
スタッフさん「巻き方を変えてみたらどうですか?」
今まで私は自分の人差し指に適当に巻き付けて形を整えていました。
しかし、おすすめの巻き方があるようです。
スタッフさん「まずは真っ直ぐに伸ばします。」
スタッフさん「指に巻き付けます。」
スタッフさん「取り外したら頭の部分を起こします。」
スタッフさん「次にフックの部分を起こします。」
スタッフさん「ねじりながら伸ばして完成です。」
おおーっ!
パッケージに入っているときのようなきれいな仕上がりです。
それではこれでやってみましょう。
そりゃ!
なんと!
すぐに釣れた。
その後もさっきまでなかった当たりが増えました。
スタッフさん「やはり巻き方ですね。」
あぁ~、ありがとうございます。
池の底に落ちてしまったモチベーションが戻ってきました。
ここで気持ちを切り替えてルアーをチェンジします。
ピコチャタクラの一網打尽です。
私の信頼しているルアーの1つです。
やはり釣れる。
3時間券での持ち帰り匹数は5匹まで。すでに5匹以上釣れましたが、キープしているのは4匹です。
それはなぜか?
頂鱒が釣れていないから
先ほどセニョールトルネードの巻き方を教えてもらっているときに頂鱒の特徴を聞いたらレギュラーサイズより大きいサイズであるということ。
大きいサイズはまだ釣れていないので釣れたとき用に一枠空けてあるのです。
しかし、大物はなかなか釣れないものです。
狙って釣れるのであれば良いのですが、私にはそのような技術は持ち合わせていません。
時刻は12時45分頃になりました。
大物は諦めて最後の1匹を釣って帰ろうと思っていたそのときです。
「それでは、ただいまより本日4回目の放流をおこないます」
4回目!?
まさかの4回目の放流がありました。
最後まで大物を狙おう。
大物狙いに切り替えます。
先程も話したように私には大物を狙える技術はありません。
なのでルアーをひたすら投げ続けます。
4回目の放流は3回目の方と違う方で控えめでした。
私の側に放流してくれたときも
「失礼します」
と、謙虚に放流してくれました。
結局放流後も頂鱒は釣れることができず、ここでタイムアップとなりました。
急いで捌き場に行き、魚を捌きます。
最後の一枠は結局埋まらず、全部で4匹でした。
受付のお姉さんにチケットの半券を返します。
お姉さん「3時間はあっという間ですね」
優しく声をかけてくれます。
持ち帰り用の氷も販売しているので注文します。
魚を持ち帰るときは魚をチェックされます。
放流もたくさんしてくれるしスタッフの皆さんも優しい、レギュレーションもそんなに厳しくない。
今度は我が子も釣れてゆっくりしようと思える釣り場でした。