そいつは突然やって来るのです。
ある朝の6時前、体の違和感で目が覚めました。
腰が痛い
ここ数日、腰の痛みが少しあったのですが、今回はちょっと様子が違いました。
徐々に増してくる痛み。楽な姿勢を探しますが、どんな姿勢をとろうとも痛みはおさまりません。
痛みでうずくまっていると今度は吐き気が。
這いながらなんとかトイレに到着です。
この感じ、実は以前も経験していたのです。
それは10年ほど前のまだピチピチの20代前半の頃でした。
そのときに病院で診断されたのは「尿管結石」でした。
このときはたまたま尿管結石のことを勉強していたようで、あまりにも症状がぴったりだったので自分でも驚いていたことを覚えています。
尿管結石とは
おしっこは腎臓で作られて尿管を通り膀胱に貯まります。そこから尿道を通って排泄されるのです。このルートを尿路と呼びます。この尿路に結石が詰まってしまうことを尿路結石症といいます。そして、尿路のどの部分で結石が詰まってしまったかで呼び方が変わるそうです。
腎臓:腎結石
腎臓内で結石は作られます。無症状なことが多いようです。
尿管:尿管結石
尿管は腎臓と膀胱を繋ぐ管です。そこを尿が通っていくわけですね。その通り道が結石で塞がれてしまうと、流れなくなってしまった尿で腎臓の圧が上がり痛みが出てしまうようです。
この痛みがまた強く、「痛みの王様」なんて言われているようです。私の場合は右の腰背部から脇腹にかけて激しい痛みがありました。
嘔吐も伴うこともあり、私は痛みと嘔吐で動けなくなりました。
膀胱:膀胱結石
排尿痛や残尿感などの膀胱刺激症状が出現するようです。
尿道:尿道結石
排尿時の痛みや尿の出にくさがあるようです。
以上は一般的に言われていることで、結石の場所や大きさで症状は変わってきます。体の異変を感じたらきちんと受診しましょう。
時を戻そう…
今回も水分を摂ると吐いてしまうほどの痛みでしたが、少し落ち着いたところでなんとか家にあった痛み止めを飲むことができました。
それが朝の7時頃。
それでも痛みがおさまらずにうずくまっている私に我が子らが布団や枕を持ってきてくれました。
体調が悪いときはこういう優しさが身にしみますね。
病院が始まる時間までなんとか耐えて近くの病院を受診しました。
そこで痛み止めの座薬を入れてもらい、ようやくまともに歩けるようになりました。
CTをとり画像を見せてもらうとバッチリとヤツがうつっていましたね。
結石のヤツが。
右の尿管にしっかりと鎮座していました。
尿検査の結果も潜血あり。
あいにく受診した病院に泌尿器科がなかったため、泌尿器科がある病院あてに紹介状を書いてもらい、CTのデータも持って受診しに行きました。
このときは座薬がバッチリ効いていたので、さっきまでの痛みは嘘のようになくなっていました。
そして、泌尿器科の先生に色々説明をしてもらいました。
- 結石の大きさは約4.5cm。自然に排石できる大きさなのでこのまま様子をみる。
- 1日に2リットル以上の水分を摂取する。
- 薬は痛み止め2種類(食後に飲むものと痛みがひどい時用の座薬)と石を出しやすくするもの。
- 一ヶ月後にもう一度CTをとり、動いていなかったら石を壊す。
- もし、石が出て採取できて持ってきてくれたら、成分を分析して食事の注意点も指導できる。
しっかりと目を見て説明してくれる優しい先生でした。
この頃(11時ちょっと過ぎ)には痛みもかなり落ち着いていました。
薬局に寄ってから無事に帰宅。
薬を飲むため何かお腹に入れないとと思い、余ってたゼリーを食べました。
普段ならペロリと平らげてしまうのですが、半分以上残し。
水分摂取をはじめたのですが、しばらくすると吐いてしまう。
痛みもぶり返してきたため、座薬を投入です。
少し休んでいると徐々に痛みも落ち着いてきます。
座薬の偉大さに感心しながらも今のうちに水分を摂取しておきます。
我が子らも帰ってくるなり「お父さん大丈夫?」と心配してくれます。
お父さん泣いちゃう
しかも、この日は我が子の幼稚園の行事があったのです。私は参加予定だったので仕事も休みにしていました。
よりによってこの日に痛くならなくても…
なんて悔しい思いもしましたが、子どもらの優しさにも触れられたのでよしとしましょう。
1番最初の結石で受診した際に、体質的に石ができやすいから普段から水分は多めに摂るようにと言われていました。
結石の形成には食生活も重要です。最近は乱れに乱れきっていたので、しっかりと見直そうと思います。
そして、数日経ったブログを書いている現在も右腰背部には鈍痛が残っています。
1回目の尿管結石はその日のうちに痛みもおさまり仕事も普通にできていたのに…。このときは排石された感覚もわからなかったので小さかったのでしょうが。
排石に向けてしばらくは痛み止めを飲みながら水分摂取の日々が続きます。