絶望の淵から立ち上がった男たち4人。
これからどんな困難が待ち受けていようとも、乗り越えて漢となってみせましょう。
冬のハゼ
ボートは諦め、桟橋からハゼを狙います。
そもそもこの時期のハゼ釣りが難しいと言われる所以は、ハゼは一年魚(生まれてから1年で死んでしまう魚)であり、晩秋~冬の産卵後に死んでしまうからです。
そうなんです。産卵時期を過ぎてしまったらハゼはいなくなってしまうのです。
しかし、釣れないわけではない。
まだ生き残っているハゼがいるのです。
人々はそんなハゼをこう呼びます
落ちハゼ
と。
大きいものは25㎝くらいまで成長して冬を越すものもいるみたいです。
数は釣れないが大物が釣れる。そして冬を越すために脂がのっていて美味しいらしいという話を聞きました。
釣れるのであれば釣ってみたい。
難しいとわかってはいるものの、釣れるのではないかという期待感もふつふつと湧いてきてしまいます。
寒さとの戦い
しかしこの日はとにかく寒い。
桟橋の上は風通しが良く、かなり冷えます。
TNK家親子はそのままゲレンデに行けそうな完全防寒。
そのくらいの装備でないと寒さでやられてしまいそうです。
受付の前に申し訳程度にストーブが置いてあったのでたまに暖をとりに行きました。
防寒と釣りの準備も終えたので桟橋を通り今回拠点とする場所へ向かいます。
船乗り場から離れたどん詰まりです。
イスもいくつか置いてあるので座りながら釣りができます。
ハゼ釣り開始
さっそく我が子の仕掛けをセッティングします。
今回のエサも安定の「ホタテ」です。
本当は受付でイソメを購入しようと思ったのですが、あまりにも「釣れないよ」と言われたので今回は購入を見送りました。
セッティングが終わった竿を我が子に渡します。
一週間前にフィッシングスクールに通った我が子はリールの扱いももはや手慣れたものです。
さて、次は私の準備です。
手がかじかんで四苦八苦していると…
「釣れた!!」
えぇっ!!!
まさか!?
声のした方を向くと我が子がハゼをぶら下げて立っていました。
「すげえ!」
歓声があがります。
だってあんなに釣れないって言われてたのにこんなすぐに釣るなんて。
私も慌てていたためひどい写真になりました。
逃がさないようにしっかりとクーラーボックスに入れます。
まずは一匹。
我が子の針にエサを付け直し、私の準備の続きに入ります。
「また釣れた!!」
なにぃーっ!!
……釣っていました。
やりました。やってやりましたよ!(我が子が)
2匹目は慌てすぎて写真を撮ることすら忘れていました。
開始早々2匹を釣り上げた我が子。
この勢いのまま突き進めるか?
極寒の地で男たちのロッドが唸る!